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色、戒 

ラスト、コーション

戦時下における中国(香港/上海)にて、
潜入される側のトニーレオン。
とにかく尺が長かった。
何の前知識もなく観はじめたので、意味わからず、最初の30分間位がもう退屈で眠くて眠くて、何度も寝てしまって、観直し。あとはあれよあれよと引き込まれたおかげで、最後まで観てしまい、すっかり夜更かし。2時間半以上あった。
DVD鑑賞なので、ボカシなしで、けっこうショッキング。びっくりした。
むっつりスケベなおっさんのトニー・レオンもイイねぇ~。目尻の皺色っぽい。
トニー・レオン、ちょっと、大丈夫なん?という位の迫真の演技でした。
(撮影は彼にとって相当辛かったらしい。ブエノスアイレスよりもっっ?)
いや、ヒロインも相当スゴいけど。
童顔かと思いきや、妖艶。そりゃ男の人はたまらんでしょう。
全編で青系の衣装を着用していて、これが素敵。チャイナドレス、セクシー。
ちょっと最近のメジャーなハリウッド作品などによく出演している、中国系の女優さん達とはひと味もふた味も違う。
歌もすごく上手いし、なかなか大物だと思うが、商業的にはどうだろう?
世界的に求められているアジア系女優(小さくて線が細くて目が小さい?)の雰囲気ではないかもしれない。私の好みのタイプなのでまた違う映画でも観たい。

ストーリー的には戦時下における「女スパイ」とか「○○活動」とか、わりと陳腐な題材なんやけど、どの俳優さんも、なんちゅうか、ねっちょりと、微妙な表情の演技ばかりで、コレはアジア圏外の人には機微は読み取れんと思う。
ほんのわずかに泳いだ目線とか、2mmほど上下するだけの眉毛とか唇端とか。
こういう演技ではトニーレオン、今んとこ世界一。
うめき声も涙目も汗も絶妙。飛び込みも上手い。レッドクリフも見たいナー。
麻雀マダ~ム達の雀卓を囲んでいる時、お茶してる時の、雀況と生活状況のさりげない探りと劇中劇ともいえるお芝居合戦中が一番背中がヒンヤリした。
バレバレの牌振込とかね。
ラストエンペラーの皇后役だったイー婦人、いい貫禄です。
あのなんとも色っぽいマダムのひとりは、確実にトニー演じるダンナ様と大人の関係があったと思う。彼女の指輪も買ってもらったもの?あの目配せやチラリ見の意味は何やったんやろう?
あと、何度もグラスやコーヒーカップについた紅い口紅がやたらに目立つのだが、
あれは、上流階級らしくないという表現なのか?
何か意味がありそうでよくわからない。

やたらとハンサムな学生活動家の青臭さがサイアク。
いや、お芝居はイイねんけどね。この手のタイプの男が生理的にダメ。
まったくもって極端な左右の思考思想は受け付けない。
抗日という事や時折出てくる当時の日本人の様子に肩がすくむ思い。
(義親のリアルな戦中談を常々聞いているだけに)
それでもずいぶん控えめな表現。この映画の真意はそんな事ではない。

男の孤独な猜疑心の固まりのような心がほぐれていく様子や、
女が女優(スパイではなく)として演じきっているうちに、
男を(心も命も)救いたいと思い始める様子が、
濡れ場を重ねる事によってわかる仕組みになっているので、確かに、必要不可欠。
というか、それこそがこの映画の本質だと思う。

綺麗で、切ない。

しかし、中国語というのは、
地方によっては同じ中国人同士でも意味わからんというのは本当らしい。
私の知っている中国人は、
インファナル・アフェアの言葉がわからないので日本語字幕で観たそうだ。
じゃあ、香港映画を観る中国人は、この映画の中国語がわからんのでは?

<追記>
とてもイイ映画だ...と呑気に感じていたが、
実は、本国、中国では非難の的であり、濡れ場が問題で大幅カットされたらしい。
この映画を観て一番に思いだした「愛のコリーダ」を彷彿とさせる状況ではありませんか。(全然違うけど)
そりゃ、トニー・レオン(抗日分子弾圧役)もさぞ辛かった事でしょう。
でも、この映画にとっては戦時下というのは単なる状況設定にしかすぎないんやけどな。現代劇でも切なさは同じで、単なる不倫モノにはなるが。
小説のモデルとなった女性の特集のようなものをTVで観た事がある。

不謹慎ながらも個人的にこの時代の文化的背景(上海租界とかね)が好きなので、
妙に長文になってしまったわいな。
蘇州夜曲とか夜来香とか支那の夜とか何日君再来とか上海帰りのリルとかカラオケで歌いたい。



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